―21世紀に踏み出す方針・体制をきめる―

 新しい世紀を目前にした12月15日、働くもののいのち健康を守る全国センター第3回総会がフロラシン青山で開催され、代議員・役員・傍聴者など160名が出席しました。             
 第3回総会は、次の三つの任務をもって開かれました。
 第一は、全国センター発足から二年間の活動を総括し、現在の到達点を明らかにすること。
 第二は、「21世紀初頭(10年)の目標と展望」の討議の方向づけと今年度の重点課題を明確にし、方針の具体化をはかること。
 第三は、あらためて全国センターの役割を明らかにしつつ、新役員を選出すること。   
 総会は、岡村副理事長が開会を宣言し、全教・大橋代議員と北海道職対連・名知代議員を議長に選出、進行されました。

 冒頭、長谷川理事長代行が開会あいさつをおこない、期待の高まりに応えられる全国センターの主体的な力量をつけるための骨太の討議をよびかけました。来賓として、過労死弁護団・玉木事務局長、じん肺弁護団・山下幹事長から、過労死・じん肺のたたかいの大きな前進と成果が報告されました。
 続いて、西山勝夫(滋賀医科大学教授)先生の「これからのVDT労働衛生基準のあり方」と題する記念講演がおこなわれ、・情報通信技術(IT)革命のもとでの健康問題、・快適健康対策の必要性、・問題となる機器や作業環境、・問題となる働かせ方、働く方、・健康管理のあり方、・労働者の健康を守ることに役立つVDT労働基準の確立、事務所衛生基準規則の改正を、等の内容で詳しく話されました。               
(講演内容は、季刊誌「働くもののいのち健康」NO8に掲載されます)

 総会議事に入り、池田事務局長から・この間の活動の到達点と教訓、・情勢の特徴、・全国センターの役割・課題と活動方針、等の総会議案が提案されました。                     
 このなかでは、全国センター結成の目的である「誰もが健康で人間らしく働ける職場と地域をつくる」ために、新しい世紀は予防重視の活動が重要であることを強調するとともに、果たすべき役割を具体的に提案しました。
(総会議案は、一部1000円でお分けしています)

  

 討論では10名が発言、貴重な経験と教訓が報告され、自業者・農民等働くものの深刻な実態が浮き彫りとなり、方針が豊にされました。
 総会は、色部事務局次長からの会計報告・予算案提案及び小滝監事の監査報告を確認。さらに、鋤柄副理事長の役員提案をうけて新役員を選出し、山田前理事長が退任あいさつ、辻村新理事長が就任あいさつをおこないました。
 最後に、堤副理事長の閉会あいさつで総会は定刻に終了しました。